ラテラルシンキングとは、日本語では「水平思考」と訳され「固定観念にとらわれず柔軟な発想で問題を解決する思考」という意味です。
企業を成長させるために求められるのは常識を打ち破り新たなアイディアを生み出す創造性です。
そのためにはラテラルシンキングが必要不可欠です。
今回はそのラテラルシンキングの問題をいくつかご紹介させていただきますので是非解いてみてください。
ラテラルシンキングで自己肯定感を高める方法を説明した記事はこちら↓
Q1.山奥のホテル
ある田舎の山奥に一軒のホテルがありました。
かつては田舎の雰囲気を味わいたいと都会から多くの人が訪れましたが、最近になって予約数が激減しました。
原因はホテルのある集落と最寄りの街とをつなぐバス路線が廃止され、交通の便が極端に悪くなったことでした。
ホテル周辺は森に囲まれコンビニやスーパーもありません。
温泉や名所があればPRできますがそういった「目玉」ありません。
あなたが経営者だったらどうしますか?
「依存症の人たちの宿泊施設にする」
なにもないという利点を活かした発想ですね。
周囲になにもなければアルコール依存、タバコ依存、スマホ依存毒抜きができます。
いわば病院のよいうな役割を担っているわけです。
Q2.喫茶店主の悩み
とある喫茶店の店主が悩んでいます。
テーブルやイスなどの家具類の痛みが激しく、大きく傾いていたり、表面がひどく汚れていたり手に負えない状態です。
お客さんは駅前のカフェに流れていくため売上は減少する一方。
経費をかけずに家具類を新調するにはどうしたらいいでしょうか?
「コンセプトをショールーム喫茶にする」
全部買える喫茶店というコンセプトに変えることで、店内のあらゆるものに興味をもってもらい実際に購入してもらいます。
現物ではなく、新品ですので予約注文という形ですね。
Q3.新しい調味料を売る方法
とあるメーカーから新しい調味料が発売されました。
どんなに人でもカンタンにおいしい料理がつくれるため爆発的なヒットが予想されました。
しかし予想に反してあまり売れません。
売り上げを伸ばすためにはどうしますか?
「女学生の卒業式に料理本とセットでプレゼントする」
これは味の素株式会社が実際に行った戦略です。
女学生は未来の主婦予備軍のため、味方につけると必ず購入してくれるだろうと踏んだわけです。
その結果大成功し、今は大企業にまで発展しました。
Q4.りんごの分け方
あなたはりんごを13個買いました。
家に帰ると親戚の子ども3人遊びに来ていました。
りんご13個を子ども3人に喧嘩にならないように公平に分けるにはどうしたいいでしょうか?
「りんごジュースにして分ける」
りんごジュースにして分ければ形やわずかな味のちがいで差が出ることはなく公平に分けることができるでしょう。
Q5.エレベーターのボタンが押せない
あなたは休日に商業施設に来ています。
天気も良く、人が混雑しているためエレベーターは混んでいます。
しかし15階のレストランにいくためにはエレベーターに乗らなくてはいけません。
エレベーターに乗るとボタンが一箇所しかなく、混雑しているため押すのが大変です。
あなただったらどのような解決策が浮かびますか?
「エレベーターの外にフロアボタンを設置する」
外に設置すれば乗り込む際に必ず押すことができます。
Q6.冊子を受け取ってもらうには
あなたは「ベンチャービジネスショー」に参加することになりました。
自社の強みを知ってもらうために、事業のポイントをまとめた小冊子をつくり配布することにしました。
しかしなかなか手に取ってもらえません。
どのような方法で小冊子を受け取ってもらえるのでしょうか?
「おひとりさま3枚までと限定する」
人間の心理をうまく使った方法です。
3枚までと限定されると「なくなる前にもらっておこう」という心理が働きます。
Q7.海外から押し寄せる質問メール
時計の輸入代行をしている人がいます。
日本製のレアモノを海外に販売しているのですが、ある悩みを抱えていました。
日本製の時計は非常に人気で、売り上げは着実に伸びているのですが、それにともない海外からの問い合わせが急激に増えてきたのです。
簡単な質問ならまだしも、マニアックな質問になると対応できません。
英語を話せる人間を雇ったが、時計についての専門知識がないためうまく答えられません。
海外時計マニアからの質問になんとかスムーズに答えてあげる方法はないでしょうか?
「海外のお得意様にメール対応をお願いする。」
ロジカルシンキングだと時計の専門知識のある英語が話せる人を探すと考えますが、固定観念をぶち破り顧客にお願いするという方法です。
これこそ常識破りの発想ですね。
まとめ
必ずしも答えが合っているというわけではありません。
答えを一つ求めるロジカルシンキングとは違い、解答をいくつも列挙するのがラテラルシンキングです。
ここに載せた答えはあくまで一例と思っていただきたいです。
最後にラテラルシンキングの問題が解けるおすすめの本をご紹介させていただきますので気になったらぜひチェックしてみてください。
ラテラルシンキングおすすめの本
「ずるい考え方」著:木村 尚義 – 単行本 ¥1,430
→ラテラルシンキングについて詳しい説明と実例を踏まえた問題が掲載
「3分でわかるラテラル・シンキングの基本」著:山下 貴史 – 単行本¥1,540
→ロジカルとどう組み合わせるかという内容もあり仕事で活かしたい!という方におすすめ
「ラテラルシンキング入門 発想を水平に広げる」著:ポール・スローン – 単行本¥1,760
→入門なので初心者に優しい表現でわかりやすいつくり
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